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「日本語学科の10年を振り返って」

 1999年、名古屋外国語大学外国語学部に日本語学科が開設されて以来、10年が過ぎました。国内外を問わず、卒業生の活躍ぶりはこの学科ホームページでもお知らせしていますが、ここでは、開設当時から学科で教鞭をとってきた3人の教員がそれぞれ関わりが深かった事柄について10年を振り返ってみます。

教職課程  (教授・蔵田敏明)

 2003年の夏に日本語学科1期生が教員採用試験を受けて6年が経ちました。この間ほとんど毎年現役で合格者を輩出してきました。英語も日本語教育もできる国語教諭という人材は、複雑な現代の教育現場には将来を担うにふさわしい逸才です。

 日本語学科の学生は、1期生以来なぜか真面目な一方で頑固なところもあるので、卒業後働きながら小学校の免許を取得してから受験する人、大学院に進学して専修免許を取得してから受験する人、海外で日本語教師の経験を積んでから受験する人などもいます。従って、卒業生の合格者も毎年あって楽しみです。

 教育実習で「3日間寝てないんです」と目を輝かせつつも泣き言をもらしていた学生が、「この子をよろしく」と本学科に自分の教え子を送ってくれた時のうれしさはなんともいえないものがあります。

短期語学研修・長期留学  (教授・高士京子)

 日本語学科設立1年目に短期語学研修でオーストラリアのニューカッスルへ行き、ホームステイをしました。その研修は10年後の今でも続いており、常連のホストファミリーも出来、ホストファミリーで外大生をたずねて来日された方もいらっしゃり、新たな研修先を検討した年もあったけれど、ホームステイ先が確保できる間は当分このままのような気もします。

 長期留学では、毎年5名から7名程度が在籍留学しています。非日本語圏に留学して取得した単位をこちらの専攻語学(日本語)の科目に読み替えるためには、留学先で似たような科目を開講している大学にしか留学しにくいことから、従来英語圏、しかもオーストラリアのニューカッスル大学が主な留学先でしたが、今ではアメリカ、イギリス、ニュージーランド、韓国への留学も実現し、今後留学先がさらに多様化する可能性があり、見守る側も楽しみです。

日本語教育実習  (教授・水田澄子)

 日本語学科の行う日本語教育実習の始まりは、2001年、北マリアナ諸島連邦にあるマリアナス高校(サイパン島)へカッケンブッシュ寛子教授の引率のもと、8名の学生・院生が参加した活動に遡ります。

 その後も授業見学や教壇実習などができ単位を認定できる実習校を探しながら、全州大学、南ソウル大学などで日本語教育実習を行ってきました。2003年9月には、本学の提携校でもある釜山外国語大学で実習を行うことができるようになり、現在の実習コースが出来上がってきました。いずれの実習においても、学生の真摯な取り組みは目を見張るものがあり、韓国の学生やホストファミリーなどとの交流はもちろん、実習の準備も怠りなく頑張っていました。

 韓国と日本の関係は歴史的にみて必ずしも良好とはいえない時期もありましたが、学生たちはいとも簡単にその壁を乗り越えていくようです。帰国してからもその交流は続くことが多く、何よりも日本語教師という仕事の難しさに唸り、またその面白さに目を輝かせ、その後の進路を考えるようになる学生が多いことに嬉しさを感じます。

 卒業後はハノイ貿易大学、JICAの派遣日本語講師、オーストラリアのビクトリア州教育省TAプログラム、日本語学校などで日本語教育に携わる学生もいて、実習が教育活動の一助になっていることがわかります。

 今後も一層、学生支援に力を注ぎたいと決意を新たにしているところです。