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リレーエッセイ vol.6

釜山外国語大学での教育実習

日本語学科3年
津田真希

  この実習は韓国にある釜山外国語大学で9月1日から15日の約2週間のプログラムだった。各実習生に実習校の日本人教員が指導教員として実習指導にあたり、1週間目は、担当指導教員や他の教員のクラスを見学すると同時に自分の授業準備を進め、2週間目は2時間の教壇実習を計2日間おこなった。
  韓国のイメージといえば、日本に近く親しみがあり、日本語についても違和感がないものだと思っていた。実習で韓国に行ってみると、私が簡単な日本語だと思っていたものが学習者には分からない、教壇実習では同世代の学生を教えるものと考えていたが、実際は様々な年代の人がいるなど戸惑いばかり感じていた。
  私は初級レベルのクラスを担当した。しかし、思っていたレベルとは違った。例えば、出席の際に韓国語で返事をする学生、お腹が減ったと日本語で伝えられる学生もいるなど初級レベルの中でもレベルの差があった。また、釜山外国語大学の日本語教育は教科書が無く、そんな経験のない私は、何をどう教えたらいいのか分からなかった。担当指導の先生と、作成したプリントや活動内容について何度も相談にのってもらい、夜遅くまで授業について考えた。なぜなら学生が真剣に授業を受ける姿勢や、笑顔でアクティビティをしているところを見て感動し、もっと学生のためになる授業をしようと思ったからだ。
  この実習は、各実習生に韓国人学生のチューターが付き、日常生活に困った時に相談にのってもらった。また、お互いに時間ができた時には、大学近くのカフェに連れて行ってもらうなど、授業以外にも、韓国文化を通じて、現地の学生との交流の場があった。それらは、教壇実習の気分転換にも繋がり、実習へのモチベーションにも繋がった。
  帰国して2ヶ月が経つ。出発前にしっかり準備をしていったつもりだったが、現地では想定外のことばかり起こり、それらに対応する度に自分への甘えが、現地での問題に繋がっていったのではないかと感じている。海外での日本語教育の実習は、自分が思っていたよりも何倍もの苦労があり辛さも感じた。色々な苦労があったが教壇実習の最終授業では、2週間で得て学んだものを全て出し切って、終えることができた。
  今、改めて教壇実習のクラスを受講してくれた現地の学生たちに、もう一度日本語の授業をしたいと思う。現地の学生たちとの思い出を胸に、大学の授業を通じて貪欲に日本語教育を学んでいきたい。教壇実習が終わった後の達成感を、今度は学生という立場ではなく、一人の教員として得られるように。