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= 竹ノ山 の タケノコ 通信 =
〔第41号 2016年12月8日〕



今月の話題 「いいえ、どういたしまして」

 第40回、11月のチャレンジは、留学生の質問に答える問題でした。まずは留学生陳さんからの質問を確認しましょう。

私はコンビニでアルバイトをしています。この間、店長さんに仕事を頼まれました。仕事が終わったので、「終わりました」と言ったら、店長さんが「ありがとう」と言いました。私が「いいえ、どういたしまして」と言ったら、店長さんはちょっと驚いたような顔をして笑いました。
店長さんはどうして驚いたような顔をしましたか。教えてください。

 店長さんがちょっと驚いた顔をしたのは陳さんの「いいえ、どういたしまして」という表現が予想外だったからでしょう。笑ったのは「外国人の面白い日本語」だと思ったからかもしれません。では、陳さんに何と言って説明すればいいでしょうか。
 
 陳さんが電車の中でおばあさんに席を譲ってあげました。おばあさんが「ご親切にありがとう」と言いました。このときは、「いいえ、どういたしまして」と言ってもおばあさんは驚かないでしょう。
 陳さんが栄の街を歩いていたら、驚いたことに、日本人に道を聞かれました。道を教えてあげたら、その日本人が「ご親切に、どうも」と言いました。このときも「いいえ、どういたしまして」と言えます。
陳さんが親切にしてあげたときは、「どういたしまして」と言ってもいいです。でも、コンビニで仕事をしたとき、店長さんに「ありがとう」と言われても、親切にしてあげたのではありませんから、「どういたしまして」というのは「面白い日本語」です。
 ことばはだんだん変わっていきます。最近の日本人はどんな場合でも「どういたしまして」とはあまり言わないようです。「ありがとう」と言われたら、軽く「いいえ」と言って、首を少し横に振ればいいでしょう。教科書で覚えた日本語を実際に使いながら、日本人がどのように使っているか、使っていないか、を観察するときっと面白い発見があるでしょう。

(日本語学科 尾崎明人)


今月のチャレンジ

 第41回、12月のチャレンジ問題は日本文化についてです。
司馬遼太郎著『国盗り物語』には、織田信長の味覚に関するエピソードが描かれています。
 日本の宝とまでいわれる京都の料理人石斎が作った料理を食べた信長は、「あんなものが食えるか。よくぞ石斎めは食わせおったものよ。料理人にして料理悪しきは世に在る理由なし、―殺せ」と大喝しました。しかし、もう一度だけチャンスを与えられた石斎は、次に信長が満足する料理を作り、命拾いしただけでなく、なんと信長の賄頭(まかないがしら、料理長)となります。石斎はどのような料理を作り、信長に「旨かった」と言わせたのでしょうか。

?戦国時代にポルトガルから日本に入ってきた南蛮渡来の食材を用いて、新しいもの好きである信長の気を引いた。
?京都に上洛して天下を取ろうとしている信長の気持ちを察し、帝や貴族が食べている京風の味を上品に出した。
?尾張出身の信長の舌に合わせ、意識的に濃い味付けにして、すべての料理を田舎風に作り変えた。
?茶の湯に凝っている信長の嗜好を知り、武野紹鷗、千利休が大成した茶懐石を型通りに出した。
?手早さをモットーとする信長の感性を意識し、麺の湯で時間を短縮するために平べったいきしめんを使用した。

★ あなたのお答えをお待ちしています。