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= 竹ノ山 の タケノコ 通信 =
〔第40号 2016年11月10日〕


今月の話題 敬語を使えば丁寧…!?

 第39回、10月のチャレンジは、日本人大学生が書いた文章の中の不適切な部分を指摘し、修正案を考えるというものでした。
 まず、文章をもう一度見てみましょう。

山田様へ
この度は、体育館使用のために必要な用紙を3枚ご用意させていただくことになりました。つきましては、山田様の押印がいずれも必要となっております。用意させていただいたものの中には、期限が近いものがあり、申し訳ないのですが、早めのご連絡をよろしくお願いします。
バトン部部長 平成花子

 皆さんからは、「〜様」、「させていただく」、「となっております」に不適切さを感じるという意見が多く寄せられました。では、これらに注意して文章を書き直してみることにします。

山田先生へ
部活で体育館を使用するため、届出に必要な書類を用意しました。確認の上、先生の押印をお願いします。○/△までに提出しなければなりませんので、申し訳ないのですが、早めのご連絡をよろしくお願いします。
バトン部部長 平成花子


 いかがでしょうか。上の文章では敬語(謙譲語)が使われていましたが、下の文章ではそれを省いています。上の文章と比べて、下の文章は丁寧さが足りませんか?むしろ、上の文章で「なんとなく」感じていた違和感が消されたのではないでしょうか。

A:期末試験中は、アルバイトを休ませていただき、ありがとうございました。
B:(お店のHPに)11月23日は、社員研修のため、お休みさせていただきます。

「(さ)せていただく」は、本来、Aの文のように、その行為についての「許可の与え手」(Aの場合、アルバイト先の店長が休みを許可していると考えられる)が存在している場合に用いられます。休むことができたのは、許可の与え手(店長)のおかげであることを表現し、その与え手を高め、自分を低めるという機能があります。しかし、Bのように、許可の与え手がいないのに、あたかも許可を得ているかのように表現すると、不自然な印象を与えることになるのです(すでに、この表現にも慣れ始めてしまっているかもしれませんが…)。「体育館使用」についての上の文章内の「ご用意させていただく」も同様に、許可や恩恵の授受に関係のない場面で使用していることが、違和感の原因なのです。

 近ごろ、敬語の濫用が気になるという声をよく耳にします。「丁寧なのか失礼なのかよくわからない」といった意見もあります。敬語を使おうとすることは悪いことではありませんが、汎用性の高い表現をなんとなく使っていると、かえって相手に不快な印象を与えてしまうことがあります。「(さ)せていただく」の濫用はその好例でしょう。いつもより少しだけ「(さ)せていただきます」に注意して、他の人がどのように使っているか分析してみるのも面白いかもしれません。いったいどのぐらいの人がAの意味で使っているのでしょうか。

(日本語学科 近藤有美)

今月のチャレンジ 

第40回、11月のチャレンジは、留学生の質問に答える問題です。
コンビニでアルバイトをしている中国人留学生から以下のような質問がありました。あなたなら、どう答えますか。あなたの答えを送ってください。できるだけ話すように、わかりやすい日本語で答えてください。

私はコンビニでアルバイトをしています。この間、店長さんに仕事を頼まれました。仕事が終わったので、「終わりました」と言ったら、店長さんが「ありがとう」と言いました。私が「いいえ、どういたしまして」と言ったら、店長さんはちょっと驚いたような顔をして笑いました。
店長さんはどうして驚いたような顔をしましたか。教えてください。


皆さんからの答えをお待ちしています。