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= 竹ノ山 の タケノコ 通信 =
〔第23号 2015年5月14日〕



今月の話題  「日本に暮らす外国人」

第22回、4月のチャレンジでは、「日本に暮らす外国人」をテーマに、3つの文章の誤りを指摘するという問題を出しました。

まず、正解を見てみましょう。誤りの部分に下線をつけて、下に簡単な解説を書きました。

(1)日本に3ヶ月以上滞在する「在留外国人」は、2008年末に約214万5千人と過去最大になりました。しかし、その後、世界同時不況(2008年)、東日本大震災(2011年)の影響から一時減りましたが、昨年2014年末には212万2千人まで増えてきています。また、在留資格別にこの4年間(2010年〜2014年)の推移を見ると、特別永住者も永住者も毎年増えていますが、定住者、日本人の配偶者等は減り続けています。

解説:
特別永住者は毎年減り続けています。特別永住者とは、日本の敗戦後も出身国・地域に帰らず日本に住み続けた人とその子孫です。その多くは朝鮮半島にルーツを持つ人々で、在日コリアンと呼ばれることもあります。特別永住者は、現在約35万8千人ですが、今後も減っていきます。

一方、永住者は増え続けていて、2014年末では約67万7千人と在留外国人の32%を占めています。永住者、特別永住者、定住者など仕事に制限のないビザを持つ外国人は約136万7千人で在留外国人の6割以上を占めています。このようなビザを持つ外国人は「移民」と呼んでもいい人々です。


(2)愛知県には2014年6月現在で約19万9千人の外国人住民が暮らしています。国籍(出身地)別では、中国、ブラジル、韓国・朝鮮、フィリピン、ベトナムの順になっています。外国人住民が県内総人口に占める割合はおよそ2.7%で、愛知県下で外国人住民の比率がもっとも高いのは知立市の6.26%となっています。

解説:
愛知県の在留外国人は、ブラジル国籍が48,220人で1位、中国が47,174人で2位。ついで、韓国・朝鮮、フィリピン、ベトナム、ペルーの順です。

愛知県在住のブラジル人は、2007年のピーク時には8万人を超えていましたが、2008年の世界同時不況の影響などから減少を続けています。一方、中国人もフィリピン人も一貫して増え続けていますし、近年はベトナム人やネパール人などが増えて、言語文化の多様化が進んでいます。

また、知立市のように在住外国人の比率が高い集住地域と、外国人比率が1%以下の散在地域(県下6市町村)があります。愛知県のどこに住んでいても外国人県民が行き届いた行政サービスが受けられるようにすることが多文化共生の大前提でしょう。
 

(3)文部科学省の学校基本調査によると、2012年度に全国の公立小中高校に在籍した外国人児童生徒は約7万1500人で、そのうち9,939人(約14%)が愛知県に暮らす子どもたちでした。また、その中で日本語指導が必要だと判断された子どもは5,878人で2位の東京都の2,863人を大きく上回る全国1位でした。もう1つ注目すべきことは、日本国籍で日本語教育が必要な児童生徒が全国に6千人あまり、愛知県に1,113人いたことです。

解説:
日本語指導が必要な児童生徒の受入れ状況に関する平成26年度の調査結果が先月4月に文科省から発表されました。前回平成24年度の調査結果と合わせて、以下に報告します。
平成24年平成26年増減
第1位?愛知県5,878人?⇒6,373人498人(8.5%)増加
第2位?神奈川県2,863人?⇒3,228人365人(12.7%)増加
第3位?静岡県2,488人?⇒2,413人-75人(3.0%)減少
第4位?東京都1,980人?⇒2,303人323人(16.3%)増加
総?数27,013人?⇒29,198人2,185人(8.1%)増加

上の数字から分かるように、日本語指導が必要な「外国人児童生徒」の数は愛知県が飛びぬけて多く、全体の21.8%を占めています。また、日本語指導が必要な「日本国籍の児童生徒」も平成24年度と同様に平成26年度調査でも1,438人で全国1位です。

これらの子どもたちが日本語の指導を受けると同時に、親の言語・文化も継承できるような学習・教育環境を作ることが多文化共生実現に向けた大きな課題です。名古屋外国語大学として何ができるかを考えねばなりませんし、愛知県や教育委員会の取り組みにも期待したいと思います。

(日本語学科 尾崎明人)


今月のチャレンジ

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第23回、5月のチャレンジは、日本の代表的な文学からの出題です。
『源氏物語』には「もののけ」が重要な意味を持って登場します。今回はその「もののけ」に関しての問題です。

問1 光源氏と夕顔は「なにがしの院」という場所で愛し合ったのですが、夜中に夕顔は「もののけ」に取り殺されてしまいます(「夕顔」の巻)。
では「なにがしの院」とは現在のどこにあたるのでしょうか。次の中から探してみましょう。

(1)鞍馬寺
(2)宇治の平等院
(3)廬山寺
(4)釈迦堂
(5)枳殻邸渉成園

問2 作者はなぜこの場所を物語の舞台として選んだのでしょうか。考えてみましょう。

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