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2014年度 日本語教育実習(釜山)を実施しました



日本語教育実習を終えて

  2014年8月31日(日)から9月17日(水)まで、釜山外国語大学で日本語教育実習が行われ、今年度は学部生10名が参加しました。早いもので、私の釜山外大実習引率も三度目となりましたが、今年は初めての実習前半の引率、新しいキャンパスで行われる初めての実習ということもあり、昨年よりも緊張して名古屋を出発しました。しかし、釜山の空港で出迎えてくださった羅油貞先生、佐藤葉月先生のお顔を拝見したとたん、昔の同僚に会えたような懐かしさと安心感を覚え、出発前の不安や緊張はどこかへ飛んでいってしまいました。新キャンパスでは、遅い時間にもかかわらず、釜山外大の先生方が実習生たちの到着を待ってくださっていました。ここでも、昨年一昨年の実習でお世話になった先生方との再会に歓喜しました。

  例年は二週間で行われるこの実習ですが、今年は実習期間中に「チュソク(秋夕)」(韓国の旧盆)の休暇があり、その分実習期間が長くなりました。「チュソク」は陰暦の8月15日に行われるため、例年9月初旬に実施されるこの実習と重なることは大変めずらしいことです。今回お世話になったホストの皆さんは全員一人暮らしの方でしたが、チュソク期間中は実習生を実家に連れて行って家庭での行事を体験させてくれた方もいらっしゃったようです。また、ホストとともに小旅行に出かけた実習生たちもいたようです。翌週の教壇実習のことを気にしながらも、それぞれが特別な時間を過ごしたことでしょう。ホームステイをしながら日々の生活を通して学べることもあれば、このような特別なときにしか経験できないものもあると思います。そういう意味でも、今年の実習生たちはラッキーだったのではないでしょうか。しかし、その分ホストの学生さんたちは大変だったかもしれません。お世話になったホストの皆さん、本当にありがとうございました。

  今年の実習生の中には、将来日本語教育に携わりたいという夢を持って本学に入学し、一年のときからこの実習に参加することを待ち望んでいた学生も多くいました。そのような気持ちで臨んだ実習ですから、出発前の事前準備から熱が入っていたようです。しかし、気持ちだけで実習がすべてうまくいくわけではありません。この報告書に綴られていることもいないことも、実習生10名の貴重な経験となったことと思います。今年の実習生のうち実際に日本語教育に従事する学生が何人いるかはわかりませんが、今回の実習での経験をそれぞれの今後に是非生かしていってほしいと思います。

  最後になりましたが、釜山外国語大学校コミュニケーション日本語科長の金鐘熙教授をはじめ、実習コーディネーターの先生方、実習指導をご担当くださった先生方、そして、本実習の企画・準備をしてくださった日本センターの方々に心よりお礼申し上げます。

(准教授・近藤有美)

修了証を手にして

修了証を手にして



実習を通して学んだこと・変わったこと

  私は、「韓国に行ってみたい、日本語を教えてみたい、海外での日本語教育の現場を生で見てみたい」という3つの思いからこの実習への参加を決めました。いざ実習が始まってみると、想像以上に過酷なスケジュールで、生半可な気持ちで参加して良いものでないことが分かりましたが、参加を後悔したことは一度もありませんでした。なぜなら、この実習からは非常に多くの学びと感動を得ることができたからです。
 
  私は、B1-2レベルの、学習者数6名という超少人数クラスで、3回の教壇実習を行いました。少人数ならではの難しさもいくつかありましたが、1人1人と多くコミュニケーションを取り、6名それぞれの個性や魅力に気付くことができたので、少人数クラスでの授業は非常に楽しかったです。学習者の皆さんは常に、私の目を見て真剣な態度で授業をきいてくれました。その姿から、彼らの日本語習得に対する熱意を感じるとともに、「中途半端な気持ちで前に立ってはならない」と、教壇に立つ者としての自覚と責任感を強く感じました。また、授業では彼らに何度も助けられ、彼らの心の優しさに触れる度に、「もっとこの人達に尽くしたい!」という気持ちが強くなりました。教壇実習を通して多くの不安や葛藤を抱きましたが、その分、学習者とのコミュニケーションを通して得られた感動は何倍も大きかったです。教える立場の私が、学習者から色々なことを教わったように感じます。また、担当の堀先生にも、大変お世話になりました。うまく教案作成が進まず、自分の無力さから自信を喪失した時に、温かいご指導やアドバイスを頂き、助けて頂きました。堀先生から頂いた、数々の温かいお言葉は、今でも私の糧となっています。
 
  また、ホストファミリーのシニさんとの生活も非常に充実していました。シニさんは料理が本当に上手で、毎日美味しい手料理を食べながら、自分達のこと、日本のこと、韓国のことなど、色々な話をしました。初日はぎこちない雰囲気でしたが、日を重ね、たくさんの会話をする中でお互いの心の距離感がどんどん縮まっていくのを実感し、嬉しかったです。シニさんは実習生の苦労をよく理解してくれる人で、いつも私のことを気遣い、応援してくれました。たった3週間弱という短い期間でしたが、私達は非常に親密な関係を築くことができました。それだけに別れが非常に辛く、涙の別れとなってしまいましたが、次に会う時を楽しみに、これからも細目に連絡を取っていきたいと思っています。国籍を越えてこのような素晴らしい友人を得ることができたのも、実習を通して得られた感動の1つです。

  このように、実習から得たものは数多く、非常に良い経験をすることができました。この実習に参加して良かったと、心から思っています。また、韓国には日本語を学ぶ人や、日本の文化に興味を抱く人が多いことが分かり、非常に嬉しかったです。これからも日本を好きでいてくれる人がいることを願うとともに、自分も日本の魅力を外に発信できるようになりたいと思います。

  最後になりましたが、実習を通してお世話になりました、堀先生をはじめとする多くの先生方、引率の水田先生、近藤先生、学習者の皆さん、実習生の仲間達、そしてホストファミリーのシニさん、お世話になった全ての方に、厚く御礼申し上げます。本当に、ありがとうございました。

(日本語学科4年・近藤聡美)

韓国の部活・スポーツ事情

  私は、韓国の高校生は部活をやらないということに驚いた。日本では、ほとんどの中学生、高校生が文化部、運動部など種類は様々だが、何かの部活動に所属している。学校によっては、部活動への参加を義務づけているところもある。このように、日本では、放課後は、部活動に打ち込むというのが、一般的な学生生活のスタイルであり、私も、それが当然のことと考えていた。日本の大学でも、スポーツを専攻している学生だけでなく、文系や理系の大学に通う学生が、部活やサークルとして、スポーツに打ち込むことは珍しくない。
 
  しかし、韓国の大学生によると、中学、高校時代に、部活はやらなかったという。そもそも、中学校や高校に、部活動というものがないそうだ。その理由は、韓国が日本よりも厳しい学歴社会であるからだ。中学生や高校生は、放課後も勉強する。中学生が家に帰るのは、22時過ぎ、高校生は深夜になることもある。特に、大学受験を控えた、高校3年生は朝早くに家を出て、帰宅するのは深夜である。学生達の親は、「子供には、勉強をがんばってえらくなってほしい。」と考え、部活よりも、勉学に励むほうが将来に役立つと考えるそうだ。韓国の受験の日、日本でいうセンター試験の日は、国を挙げて受験生を応援する。このような、学歴社会、受験を重視する韓国の社会が背景となり、学生は、勉学に励み、部活動をすることはほとんどないそうだ。韓国のドラマには、日本でよくある、部活動やスポーツをテーマとしたものが少なく、学園ドラマなどの、日本のものより、恋愛の要素が強くなる傾向がある。その理由は、韓国の学生は、部活動に馴染みがないからだそうだ。
 
  一方で、大学でのサークルは充実しているように感じた。日本との交流サークルなど、運動部以外にもさまざまなサークルがあり、部室のような部屋がたくさんあった。私のホストをしてくれた学生は、よくこのサークルの部屋で過ごしているそうだ。
 
  このように、日本と韓国では、スポーツと勉強の比重が異なり、私たちが当たり前のようにやってきた部活動というものがないことに驚いた。

(日本語学科4年・倉知礼花)