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= 竹ノ山 の タケノコ 通信 =
〔第18号 2014年11月13日〕



今月の話題  「 本当に伝えたいこと 」 

第17回、10月のチャレンジは、沈黙の意味を考えてみましょうというものでした。

具体的には、次の【会話1・2】において、A先生はなぜ沈黙してしまったのかを考えてもらいました。

【会話1】
日本語を習っている留学生カバリさんが教室に入って行った時の会話です。日本語の授業は9時に始まっています。

A先生:カバリさん、今何時ですか。
カバリ:9時20分です。
A先生:・・・・・。

【会話2】
留学生のメロさんが指導教授の加藤先生の研究室にいたところ、電話がかかってきました。

メロ:はい、加藤研究室です。
A先生:あ、加藤先生はいらっしゃいませんか。
メロ:はい、いらっしゃいます。
A先生:・・・・・。

会話1において、A先生は「今、何時ですか」という質問によってカバリさんに時間を聞いているわけではなく、遅刻してきたカバリさんに、「今教室に来るのは遅刻ですよ」ということを伝えたくて言っているわけです。ですから、カバリさんに要求されている行動は「遅刻してすみません」という謝罪の言葉だったと考えられます。

会話2においても、加藤先生に用事があって電話をかけてきたA先生は、加藤先生がいらっしゃるのであれば電話を代わってもらえることを期待していたはずです。しかし、メロさんは加藤先生の「加藤先生はいらっしゃいませんか」という質問に単に「いるか、いないか」答えるだけで終わってしまったため、A先生は沈黙してしまったというわけです。

A先生の発した言語には「質問」という字義通りの意味と、「遅刻に対する【注意】」(会話1)あるいは「電話を代わってほしいという【依頼】」(会話2)を示す話し手の意図という2つの意味が含まれています。

このように言語の意味は字義通りの意味と、言外に含まれている話し手や書き手の意図というものが理解されないとコミュニケーションは成立しなかったり、誤解が生じたりすることが起きます。

(日本語学科 水田澄子)

今月のチャレンジ

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第18回、11月のチャレンジは、日本語の語順です。
次のaとbはどう違いますか?

a. 昨日、栄で、ジョンと、ひつまぶしを食べた。
b. ジョンと、昨日、栄で、ひつまぶしを食べた。

aとcとはどう違いますか?

c. ひつまぶしを、昨日、栄で、ジョンと食べた。

簡単に言うと、bでは「ジョン」が、cでは「ひつまぶし」が強調されていますね。普通に言うときの語順は、おそらくaが自然ではないかと思います。

それでは、次の(1)〜(3)を見てください。日本語と英語と中国語で、aとbを比べて、何か違いがありますか。

(1)日本語:
a.ジョンがメアリーを愛す。
b.メアリーをジョンが愛す。

(2)英語:
a.John loves Mary. 
b.Mary loves John.   

(3)中国語:
a.John 愛 Mary.
b.Mary 愛 John.

 下のa、bの「→」は、愛する方向を示しています。

(1)日本語 a.J → M   b.J → M
(2)英 語 a.J → M   b.J ← M
(3)中国語 a.J → M   b.J ← M

 日本語では、aもbも「→」がJからMに向いていますが、英語や中国語ではaとbでは矢印の方向が逆になります。なぜ、このような違いが出てくるのでしょうか。言い換えれば、英語や中国語は、何で文の意味が決まるのでしょうか。

 そうですね。「語順」ですね。つまり、Johnを最初に持ってきたら、Johnが主語になり、動詞love(あるいは愛)の次にくる名詞、Maryが目的語になります。

 それでは、日本語の文の意味は何で決まるのでしょうか。

 これが今月の質問です。

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