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= 竹ノ山 の タケノコ 通信 =
〔第9号 2014年1月9日〕



今月の話題  「イントネーションが違うと意味が変わる?」

第8回 12月のチャレンジはイントネーションが変わると意味が変わることを取り上げてみました。
「山川銀行」から「大空銀行」へ
名前が変わっただけじゃない。

ある新聞に載った上記の銀行の広告を読んだ読者の会話は次のようになります。
A:へえ、山川銀行、名前が変わったのね。名前が変わっただけじゃなくて、サービスもよくなるのかしら。
B:ええっ!?そうじゃなくて、単に名前が変わったというだけでしょ!

Aさんがとらえた意味は「変わっただけ-ではない」という否定の意味ですが、Bさんがとらえた意味は否定ではなく、「変わっただけだ」という驚きを含んだBさんの意見を表しています。

このように二つの意味にとれてしまうのは、同じように表記された文の文末イントネーションが異なっているからです。驚きを含んだ意見を表すときは、「変わっただけじゃない」の「け」の上昇が強く、「ない」が大きく下がって発音されます。否定の意味においては、アクセントは同じですが、「ない」の下降がそれほど大きくありません。

下のピッチ曲線を参照してみてください。左側「名前が変わっただけじゃない(否定)」の曲線に比べて、右側「名前が変わっただけじゃない(驚き・意見)」の曲線の終わりの部分の下降が大きいことがわかります。

名前が変わっただけじゃない(否定)

名前が変わっただけじゃない(驚き・意見)


イントネーションは話し手の心情や意図が強く反映するので、コミュニケーションが円滑に進むためには大変重要な要素となります。あなたの周りには「感じの悪い話し方」「失礼に聞こえる話し方」をしている人はいませんか。日本語母語話者だから大丈夫と思わないで、周りの人の話し方をよく観察し、少なくとも自分の話したいことが相手に伝わるようなイントネーションが身につくように心がけましょう。
(日本語学科 水田澄子)

今月のチャレンジ

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第9回、1月のチャレンジは、留学生の日本語習得についてです。

外国語の習得にはいろいろな要素が関係するのですが、今回は、その1つの要素に、日本語のある現象が関係しているということについて考えてみたいと思います。

先日、日本語がとても上手な中国人学生が「足が踏まれた!」と言うのを耳にしました。私は、以前留学生がどのように日本語の文構造を習得していくのか研究していました。以下はそのときの実験をちょっと変更したものです。みなさんも、やってみてください。留学生たちには、絵を見せて、文を作ってもらっていましたが、今回は絵が描けないので、文章で説明します。想像してください。

(1)
あなたは、手に包帯を巻いています。それを見た友達が「どうしたの?」とききます。これは実験なので、ちょっと不自然ですが、学習者の日本語の文構造の理解を調べるために、必ず使わなければならない語彙が与えられています。動詞は、必要に応じて適当な形にしてよいと指示されています。

【 手、 かむ、 犬 】

(a)まず、与えられた語彙を全て使って答えてみてください。
(b)次に、同じ場面を自然に言うなら、どう言うか考えてみてください。
※与えられた語彙を全て使う必要はありません

(2)
あなた(男性の会社員)は、トイレで必死にワイシャツについたキッスマークを落とそうと洗っています。それを見た同僚が「どうしたんだい?」とききます。(1)と同様に、以下の語彙が与えられています。動詞は必要に応じて適当な形にしてよいと指示されています。

【 口紅、 隣の女性、 電車、 つける、 ワイシャツ 】

(a)まず、与えられた語彙を全て使って答えてみてください。
(b)次に、同じ場面を自然に言うなら、どう言うか考えてみてください。
※与えられた語彙を全て使う必要はなく、他の語彙を使ってもかまいません
 
(3)
(1)(2)、それぞれの(a)と(b)を比べてみて、最初の中国人留学生がなぜ「足が踏まれた」と言ったのか、言い換えれば、日本語の習得には日本語のどんな現象が関係しているのか、考えてみてください。


 
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