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= 竹ノ山 の タケノコ 通信 =
〔第3号 2013年7月11日〕



今月の話題  「気になりますか?見る方言,見える方言」

第2回目,6月の課題は,日本語の方言について考えてみようというものでした。
まず,方言が書かれた看板2種類(A)(B)を見てもらいました。

(A) 名古屋駅の地下街で・おみやげの店の看板・「いっぺん来てちょ!」
(B) 名古屋市営地下鉄栄駅構内で・朝日新聞デジタルの広告・「今なら500円/月もお得だがね。」

こちらに写真が出ています。)

この2つの看板について,以下の(1)〜(4)の質問について考えてもらいました。

(1)(A)と(B)はそれぞれ,どんな人に向かって方言を使っているのでしょうか。

(2)(A)と(B)のような方言の使い方の長所と短所として,どんなことが考えられますか。(A)と(B),それぞれについて考えてみて下さい。

(3)あなたは(A)と(B)のような方言の使い方に賛成ですか,反対ですか。それはなぜですか。

(4)あなたが見つけた「方言看板」があったら,教えて下さい。

この4つの質問について,解説していきます。

(1)

  (A)は,名古屋に来た観光客に向かって方言を使っています。(B)は,名古屋に住んでいて,この駅を利用する一般の人に向かって方言を使っています。このような方言の使い方は,家族や地元の友達との話し言葉とは少し違う使い方です。まさに,「見る方言」「見える方言」ですね。

(2)

  (A)のように,観光客に向けて方言を使う長所としては,観光客が方言をおもしろがってくれて,名古屋により興味を持ってくれるようになるという効果が期待できる点でしょう。一方,短所としては,書かれている方言が分かりにくいと,全く効果がなくなってしまう可能性があるという点が挙げられるでしょう。

  (B)のように,名古屋在住の一般の人向けに使う長所としては,方言を使うことで,より実感を伴って広告の内容を理解してもらえるという点です。(B)の例だったら,「サービスが月500円で安い」ということが標準語を使うよりも強く実感できるでしょう。このサービスに申し込む人も出てくるかもしれません。しかし,名古屋に住んでいても名古屋の方言を知らない人(よその土地から移り住んできた人)がいますから,そういう人にとっては,意味が通じなくなる可能性があるという点が短所として想定されます。

  このように,方言がわかる人に向かって使う場合には強い効果が期待できる反面,方言がわからない人も地域の中にはいて,効果がまったく期待できなくなることもあります。そのような人にも伝わるようなコミュニケーションを考える必要があるでしょう。また,その地域の方言を使わない人や分からない人でも,理解のある人,興味を持つ人もいます。方言を使ってみることで,親近感を表すことができる場合もありますし,方言を地域文化への入り口として紹介することも可能です。結局,情報の受け手のことをよく考えてコミュニケーションを行なうということが重要だということですね。

(3)

  (2)の解説で書いたような,コミュニケーションの効果の点から,賛成・反対を考えた人もいると思います。一方,方言に対する好き嫌いといった点から賛成・反対を考えた人もいるのではないでしょうか。地元の方言が好きな人,愛着がある人の場合は賛成するでしょう。逆に,地元の方言が少し恥ずかしいなと思ったり,方言にはあまり興味がないという人だったら,反対する人もいると思います。このような,方言の好き嫌いや方言がきれいだ・汚い,などとする評価のことを「方言意識」と言います。みなさん自身やみなさんの回りの人の方言意識はどんなふうになっているでしょうか。さらに,考えてみて下さい。

(4)

  大阪の方から,地下鉄の電車のつり革に書かれた方言のメッセージの写真(右)を送っていただきました。

  「まさか,スマホでセキュリティもなしに,買い物してへんよね!?」

  この方言も(B)の看板と同じですね。大阪に住んでいる人が普段使う電車の中に掲げられており,より実感を伴って理解してもらえるという効果があります。まるで,同じ方言を使う家族や友達に話しかけられている気がするのではないでしょうか。スマートフォンのセキュリティに気をつけようという気持ちになりそうですね。さらにみなさんの身の回りの「見る方言,見える方言」を探してみてください。

(日本語学科 阿部新)



今月のチャレンジ

★ このメルマガでは,毎号,日本語・日本文化,日本語力,国語教育,日本語教育などについての課題を出題します。解答を考えて送ってください。タイトルを「7月のチャレンジ」として,解答のあとに,お名前と所属を書き添えてください。
★ 送り先は,takenoko_re□@nufs.ac.jp(実際の送信時には□を省き,続けて入力してください)です。
★ 次号で,送っていただいた解答のうちおもしろいものと解説を掲載します。

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第3回目,7月の課題では,電子メールの書き方について考えてみましょう。

企業内,企業間のコミュニケーションツールとして頻繁に用いられている電子メールですが,大学でも学生と教員間の連絡に使うことがあります。
以下は,授業を欠席することを知らせるために,学生が大学の先生に送った電子メールです。内容を読んで,下の問いに答えてください。

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件名:Re:課題の提出について
To:professor7@nufs.ac.jp
From:student123@abc.ne.jp
(本文)
7月23日の授業ですが,用事で休ませてもらいます。
宿題等があれば教えて下さい。
申し訳ございませんm(__)m
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問1)不適切な語・表現があれば,その箇所を抜き出し,適切なものに直してください。そして,それが誤っている,または,不適切である理由を簡単に説明してください。

問2)問1の指摘も含め,学生が大学の先生に授業の欠席を伝えるのに適切なメール文を書いてください。
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★ あなたのお答えをお待ちしています。
★ ご意見,ご希望,ご質問もお寄せください。

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