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2012年度 日本語教育実習(釜山)を実施しました

実習を終えて

  2012年9月1日(土)から15日(土)まで、釜山外国語大学で日本語教育実習が行われ、12名の実習生が参加しました。釜山外国語大学の関係者の方々、実習指導にあたってくださった先生方、実習生たちの生活面や精神面などを支えてくださったホストファミリーの方々に、心より感謝しております。

  2週間という短期間の実習ではありましたが、実習生の成長は目を見張るものがありました。夏休みに行われた模擬実習では、自分の実習内容を理解するのが精一杯で、学習者に目を配ることなど全くできていなかった実習生が、短い期間に学習者の性格や特徴を捉え、実習授業ではそれぞれの学習者に対応しようと努めていました。このような実習生の変化から、現場での経験からの学びが大きいことを実感しました。

  実習生12名のうち実際に日本語教育に従事するものが何人いるかはわかりませんが、今回の実習での経験をそれぞれの今後に是非生かしていってほしいと思います。

(准教授・近藤有美)


実習を通して学んだこと・変わったこと

教壇に立つ和嶋さん

教壇に立つ和嶋さん

  私は、今回の日本語教育実習で2つ気づいたことがあります。

  まず、現在大学で学んでいることを実際に経験することが出来たことです。私は、今まで約2年半、大学で日本語教育について学び、教材を作ったり、論文を読んだりしてきました。そこでは、日本で暮らしている外国人への日本語教育事情、海外での日本語教育事情と、様々な面から日本語教育の現状を見てきました。たくさんの新しい発見がある中、私はこの日本語教育の事実が本当なのかどうか、また、実際はどのように授業が行われているのか、気になっていました。そして、この研修に参加したことで、その気になっていた部分を自分の目で見て、確認し、経験することができました。日本語学習者を目の前にし、始めは、日本人だから日本語を教えることは簡単だと思っていたものの、実際に自分が教える立場になると、日本語のむずかしさの壁にぶつかり、教えること、また準備することに悪戦苦闘しました。研修前の夏休みのほとんどを教案作成にあて、担当の先生に指導してもらい、試行錯誤しながら、この研修を迎えました。そして、現地で二週間の実習を無事に終えたとき、今まで自分自身が思っていたものよりも、はるかに大変なことだと実感しました。教案を作ることも大変でしたが、左のような教材を作るのに、私が想像していた以上に、時間がかかりました。その上、これだけ頑張って作って授業に挑みましたが、時間がなく、十分に対応できなかったため、学習者が理解するまで、きちんと説明できないこともありました。そのため、もっと時間をかけ、分かりやすく日本語を教えてあげたいという気持ちが強まり、もう一度やり直したいと思いました。

授業で使用したスライド

授業で使用したスライド

  次に、私自身が自分を見つめなおすことが出来たことです。この研修に参加する前の私は、何事にもあまり積極的に取り組まず、出来ないことがあると諦めてばかりいました。しかし、この性格では「教育」という世界では通用しないことに気づかされました。学習者に対して、教師が諦めて中途半端でいい加減に教えてしまうと、彼らは理解出来ません。しかし、ひとつひとつに真面目に取り組めば、よい結果が返ってくることが授業を通して分かりました。私が夜遅くまで時間をかけて考えた授業は、学習者が納得しながら、聞いてくれました。その時、とても達成感を感じ、嬉しかったです。

  この研修は私にとって、自分自身を見つめなおさせてくれました。また、日本語教育に対する考えも変えさせてくれました。以上の二点がわたしの実習を通して学んだこと・変わったことです。
 
(日本語学科3年・和嶋夏己)


学校のイラスト:「来夢来人」http://www.civillink.net/fsozai/igakko.html
家のイラスト:「イラストポップ」http://illpop.com/


韓国の地下鉄事情

地下鉄の路線案内図

地下鉄の路線案内図

  私は今年の夏休み、9月1日から15日までの2週間、研修として韓国の釜山外国語大学で日本語教育実習を行ってきました。何度か訪れたことがあり今回も研修ではありますが、韓国へ行くことができとても嬉しく思いました。何度か訪れている国でありながら、今回も新たな発見が多くありました。その中の一つが韓国の地下鉄です。どの国にもあるものではありますが、韓国の主にプサンの地下鉄について紹介したいと思います。

  地下鉄は1号線から4号線まであり、市内を縦横できる形で通っています。また、日本と同じように線ごとに色で区別され、色で判別できるようになっています。さらに、日本で言うTOICAやmanacaと同じ機能を持つ「ハナロカード」などの交通カードがあり、地下鉄以外にもバスや、コンビニなどで利用することができるカードです。

地下鉄の様子

地下鉄の様子

  その中でも日本との異なりを感じる部分がいくつかありました。まず一つが、車内での携帯電話の利用についてです。地下鉄内にはほとんどアンテナが引いてあるため、利用者はいつでもネットにアクセスすることができ、さらに通話もすることができるようでした。通話をするのは自由で、車内での通話を禁止するよう放送する日本とは異なり、韓国では通話をするときには小声で手短にするようにと放送されているようです。私がよく利用する名古屋周辺の地下鉄は最近電波がつながるようになりました。地下鉄といえば圏外だということをホストの子に話すととても驚いていたので、それだけ、繋がるということが当たり前なのだと感じました。

  二つ目が地下鉄の駅や車掌についてです。日本では運転手一人、車掌一人の二人で運行するところがほとんどだと思いますが、韓国の地下鉄はワンマンで、車掌は乗車していません。ドアの開閉などは車掌が確認してからという形ではないようでした。さらに、駅には日本にあるような窓口はほとんど見られず、窓口があったとしても人がいないことがほとんどでした。

  三つ目は車内販売についてです。地下鉄に乗り電車が出発すると大きな荷物を持った人が、商品を持ってきて、いきなりCDや化粧品などの説明を始めました。私が初めて目にしたときには驚きました。もちろん違法ではありますが、このような風景を目にすることは本当に多かったです。宗教の勧誘をする場合もあるそうなので、言葉がわからない私たちはできるだけ関わらないのが良いそうです。

  地下鉄一つを取り上げてみても様々な文化の違いを学ぶことができました。マナー的側面から、地下鉄事情まで、今まで知らなかったことがまた新たな韓国の文化として学ぶことができ、実習以外の楽しさに触れることができました。食べ物や服装以外にも、私たちが普段利用する交通にも目を向けてみると新しい発見ができるかもしれません。

(日本語学科3年・溝江 笑)


韓国の行事

秋夕(チュソク)のお供え物

秋夕(チュソク)のお供え物

  私は今回の実習で、韓国と日本には同じような文化があると感じ、特に行事について調べました。

  まず、韓国には秋夕(チュソク)という、日本のお盆のような行事があります。私が韓国にいるときは、ちょうどチュソクの前で、マートなどへ行くと、チュソクのための商品の準備をしていました。私のホストの家族も、チュソクの準備を始めていました。チュソクは旧暦の8月15日で、チュソクの期間は3〜5連休になるそうです。日本と同じように、チュソクには親族が集まるため、各地で帰省ラッシュになります。また、チュソクには収穫した新米やお酒、果物などを先祖に供える習慣があるそうで、この写真を見せてもらったとき、お盆に家でするお供えとよく似ていて驚きました。

韓国の食卓

韓国の食卓

  また、韓国にもお正月があるそうです。韓国では旧正月(ソルラル)を重視しているため、1月1日のみが祝日になっています。日本のように1月1日から連休ではないことに驚きました。旧正月は旧暦の1月1日で、毎年違う日付で連休になるそうです。ソルラルには、チュソクと同様に親戚が集まります。そして、トックッという、日本のお雑煮のようなものを食べる習慣があります。ホームステイをしているとき、私のホストのお母さんが、特別に朝食にトックッを作ってくれました。トックッには小さめに切った餅が入っていて、味も食べやすくて、とてもおいしかったです。また、韓国のお正月も日本と同じように、お年玉をもらう習慣があるそうです。

  他にも様々な行事があるそうですが、日本と異なっている行事がありました。それはペペロデーと呼ばれています。ペペロとは、日本でいうポッキーのようなお菓子で、11月11日がペペロデーだそうです。日本ではあまり重要視されていない日ですが、韓国では、バレンタインデーと同じくらい大きなイベントだそうです。ペペロデーには親しい人に、性別は関係なくペペロを贈ると教えてもらいました。面白い行事だなと思いました。

  韓国の行事は日本に似ているものも多いですが、韓国独自の行事もたくさんあるので、調べてみるのも面白いと思いました。

(日本語学科3年・石竹美紗生)