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2010年度 日本語教育実習(ベトナム・ハノイ)を実施しました


  2011年2月21日から3月11日まで,本学において初めてのハノイ国家大学外国語大学における日本語教育実習が行われました。実習生4名と引率の私は,2月20日,真冬の中部国際空港を飛び立ち,同日ハノイ国際空港に到着しました。

  そして,実習が無事に終わった3月11日,日本にとって,世界にとって忘れられない東日本大震災が起こりました。私は先に帰国しており大変心配しましたが,学生4名は,予定どおり3月12日,無事中部国際空港に到着し,全日程を終えました。

  3週間の実習中,ご指導,お世話いただきましたハノイ国家大学外国語大学の多くの先生方,そして,ベトナム語の分からない学生の世話とホームスティを引き受けてくださった学生さん,そのご家族の皆様に,心よりお礼申し上げます。

  本実習では,実習に先駆け,外国語大学をはじめ,附属外国語専攻高校,Chu Van An 高校の日本語の授業も見学させていただきました。ハノイの中等教育における日本語教育の一端に触れることができたことは,私にとっても貴重な経験でした。実習については,報告書をご覧ください。ホームスティやハノイでの楽しかった体験は,以下に学生たちが綴っています。この実習体験は,学生たちにとって生涯忘れられない思い出となることと思います。

  最後になりましたが,事前指導等では非常勤講師の伊藤春子先生,ベトナム語の指導ではグゥエン・トゥ・ホン・ハイン先生にお世話になりました。2011年度も,充実した実習ができますよう,準備を進めていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

(日本語学科教授・田中真理)

ハノイ国家大学外国語大学での実習を振り返って

  3週間の実習を無事に終えることができ、とてもホッとしています。ベトナムでの実習や生活を通じて、私自身またひとつ成長することができました。

  今回この実習に参加したのは、「日本語教師として色々な経験を積みたい」「行ったことがない国で教えてみたい」「ベトナムの風土や文化を知りたい」という気持ちからでした。そして実習に参加し、授業見学をしたり教壇実習をしたりして、新たに教授技能を学び、また自分の欠点や反省点を見つけることができました。一方で、教壇実習の際、日本語教師として自分が成長していると感じることができ、これまでの努力が無駄ではなく、きちんとスキルアップにつながっているのだと実感することができました。これは私にとって非常にうれしいことでした。これからも努力や反省を怠らず、良い教師を目指して真面目に頑張ろうと思います。

  また、ベトナムでの生活は本当に楽しくて、日本に帰りたくないと思うほどでした。観光に連れて行ってもらったり色々なものを食べさせてもらったりと、ホストファミリーや先生方には大変良くしていただきました。本当に感謝しています。特に、ホストファミリーと過ごした時間は楽しくて幸せでした。毎週日曜日に親戚で集まって和気あいあいとしている中に私も家族の一員のように入れてもらい、とてもうれしかったです。みんな優しく、言葉がうまく通じないながらもコミュニケーションをとろうとたくさん話しかけてくれました。こんな温かい大家族と出会えて私は本当に幸せです。

  ベトナムは食事もおいしいし、買い物も楽しいし、何より人が優しいので大好きな国となりました。ハノイ市内やハロン湾の観光もおもしろかったです。交通量の多さには慣れるまで時間がかかりましたが、バイクの2人乗りも強引に道路を渡ることも慣れると楽しかったです。

  それから、今回の実習では実習生同士がとても仲良くなることができました。互いに助け合ったり一緒に悩んだりして、絆を深めることができました。みんなと一緒に過ごせて本当に楽しかったです。

  このように今回の実習は、たくさんの人たちと出会い、様々な経験をすることができ、楽しく充実した毎日を過ごすことができました。またベトナムに行きたいです。

(大学院博士前期課程2年・小林安那)

ハノイ実習の全体の感想

  ハノイ実習に出発するまえ、あまり予備知識のない中での初めての教育実習、初めてのベトナムでの生活に自分が耐えられるのか、とても不安に感じていました。しかし、ベトナムの人たちはそんな私をとても暖かく迎えてくれました。

  実習では、担当ではない先生も教案作成を手伝ってくれたりプリントの準備を手伝ってくれたりと、何もわからない私達にとてもよくしてくださいました。さらに実習終了後にはおいしいベトナムコーヒーのお店へ連れてってくださるなど、最後まで本当に親切にしていただきました。

  ホームステイでも、初めは言葉が全くわからないため、うまくコミュニケーションがとれるかどうか心配していましたが、ホストファミィーはいつもベトナム語が分からない私のことをとても気にかけてくれ、日本ではなかなか食べられないフルーツなどを私のために、たくさん買ってきてくださいました。ホストファミリーだけではなく、ホストの学生の友達の家へご飯をご馳走になったとき、その家族の方々が、「家に外国の人を招待するのは初めてで、招待できて本当にうれしい」とおっしゃってくださり、とても暖かい笑顔で迎えてくださいました。この実習を通して、言葉が通じなくても笑顔ひとつで心は繋がるということを学びました。

  今回のハノイ実習は第一回目ということで、実習中に様々なことがおこり、大変な面も多々ありましたが、それ以上にベトナムの方々の優しさに触れ、ベトナムの文化や習慣を学ぶことができ、ベトナムという国の素晴らしさを知ることができました。その他に、今回一緒に参加した実習生の人たちとお互い助け合いながら、とても良い関係を築くことができました。年齢や学部は違いましたが、それぞれから非常によい刺激をもらい、自分も頑張らなくては、と感じさせられました。

  この3週間で得た経験は、今後の私の人生に大きな自信と影響を与えてくれるものになりました。本当にこの実習に参加できてよかったと思います。

(2011年3月日本語学科卒業・井上ちさと)

ベトナム・ハノイ実習での生活

  今回の実習で、私は日本語教育の面だけではなく、ホームステイ先で学生と共に暮らしたことによって、ベトナム人の文化や生活様式を学ぶことができました。振り返ってみると、3週間という実習期間はとても短かったように思います。事前指導でベトナムの生活について少し聞いていましたが、体験してみてよりカルチャーショックを受けました。信号のない道路の横断や、トイレの水の流し方など、初めは戸惑うことばかりでしたが、今では日本で道路を普通に横断しそうになったり、トイレの紙を流さず捨てようとしたり、無意識に体が反応しています。
 
  この実習で一番楽しかったことは、学生やその他のベトナム人との交流でした。ベトナム語はあまりわかりませんでしたが、学生の友人は英語やジェスチャーを使って一生懸命ベトナムで人気の若者スポットや、ベトナム風焼き肉の食べ方を教えてくれました。また、女性の日に大学内のミスコン会場で立ち見をしていた私に、席をセッティングしてくださった主催者らしき男性と、偶然隣に座った他大学の学生。彼らは、見ず知らずの私に、とてもフレンドリーに接してくださり、ベトナム語が話せない私に、英語で色々なお話をしてくださいました。以前ホストファミリーのお母さんが、「ベトナム人は、みんなファミリー。知らない人でも仲良くなるし、困っていたら助けるんだよ。」と言っていたのが思い出されます。私はふと、日本人はどうだろうか、と考えました。集団意識は強いですが、それはファミリーという考え方とは少し違うものだと思います。きっと、そのような考え方が根付いているからこそ、ベトナム人は皆暖かく、明るく、そして笑顔が優しいのでしょう。

  今回の実習で出会えたすべての方に、感謝します。本当にありがとうございました。

(日本語学科4年・星野陽香)

ハノイ国家大学 日本語教育実習を終えて

  今回初めて教育実習に参加しました。私は英語を専攻していますが、大学に入学してから日本語教育に興味を持ち、日本語学科の日本語教育入門というコースを履修していて、機会があり、このプログラムに参加しました。3週間の授業見学、実習授業で普通の英米語学科生では体験できないような事を学べたと思っています。また、日本語教育はもちろんのこと、日本とベトナムの文化の違いなども学ぶ事ができました。

  事前指導で模擬授業を行った際に、先生が「教案に授業時間の3倍時間をかけなさい。」とおっしゃっていました。私は今まで「人に教える」という経験がなかったので、最初にその言葉を聞いたときに「そんなに時間をかけるの?」と思いました。しかし、実際に国家大学で教案準備をして、その言葉の意味がわかりました。私は日本語教育や日本語に関して知識が多いわけではないので、授業準備や教案作成にはとても時間がかかりました。授業の流れだけでなく、生徒の発言や板書計画など、授業前に予測できることはすべて予測しておかなければなりません。教案指導の際に、先生が「教案は細かければ細かいほど良い。」とおっしゃっていましたが、その通りだと思います。「人に教える」ということがどれだけ準備のいることか、大変なことか、ということを学びました。

  私が一番感じたことは「教師の役割」についてです。教師は「生徒に何かを教えること」が役割でない、ということに気が付きました。教師は「生徒を支えること」が役割なのです。教室内での主役は生徒であり、教師は生徒を導き、見守り、支える脇役に過ぎないということです。例えば何かの文法を教えるときに、文法の意味や使い方を一方的に説明するだけでは教師の役割を果たしたとは言えません。生徒にその文法の意味や使い方を推測させ、正しい方向へと導き、生徒に答えを気付かせるのが教師の役割です。ただ生徒に知識を提供、伝えるのが教師の仕事ではないことを学びました。

  また、充実した3週間を過ごせたのはホストファミリーや国家大学の先生方、生徒達のおかげだと思います。ベトナム人はとても人懐っこく、ホスピタリティーが豊富で温かく、ベトナム人・ベトナムという国が大好きになりました。ベトナムで実習ができたこと、文化体験ができたことはとても良かったです。

  今回初めて「人に何かを教える」ということを経験し、今までただ教えてもらうだけであった受身の考え方から、考え方が変わりました。実習を通して、教師としての仕事や役割、外国語としての日本語、また、ベトナムの日本語教育や文化を肌で感じ、経験することができました。この経験は私にとって必ずプラスになるものであり、身になるものです。この3週間で「日本語教育」だけでなく、「人に教える」という根本的なものの考え方、方法を学ぶことができました。

(英米語学科4年・高西未由)