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田中真理 教授



画像:田中真理教授

田中真理(たなか まり)教授


担当科目

2年次専攻語学(必修)「日本語構造」
2年次専攻語学(必修)「日本語教授法」
2年次〜実践日本語コース(必修)「スピーチ」
3年次専攻語学(選択)「対話」
3・4年次専門ゼミナール(選択)「言語教育学 言語習得」
3・4年次(選択)「日本語教育実習(海外)I・日本語教育実習指導C(海外)」
大学院前期課程(選択)「日本語教育評価法」

学歴

神戸大学・文学部・英米文学科卒業
国際基督教大学・大学院・比較文化研究科・博士前期課程修了後、2001年学位取得。博士(学術)


職歴

1983年国際基督教大学・日本語教育プログラムにおいて外国人留学生や日本人帰国子女に日本語を教え始める。
1986年-1988年国際交流基金の派遣によりインドネシア大学日本研究科で客員講師として日本語を教える。
帰国後、国際基督教大学の専任講師となり、主として欧米系の学生に日本語を教える。また、夏には毎年サマーコースを担当し、1994年、95年には教務主任を務める。
1996年電気通信大学・留学生センターに移り、アジア系の学生に日本語を教える。
電気通信大学在職中の2003年から2004年にかけて文部科学省の在外研究でアメリカのニューハンプシャー大学でライティングの研究を行う。この間、学部や大学院の授業を聴講する。
2007年4月名古屋外国語大学の日本語学科、国際コミュニケーション研究科に移り、教える対象は留学生から日本人大学生に変わる。学部では日本語学、日本語教授法、実践日本語等を、大学院では日本語教育評価法(ライティング)を担当している。
現在は日本語教育学会の査読協力,言語科学会の運営委員,第二言語習得研究会の査読委員等を務めている。その他,国立国語研究所 日本語教育研究・情報センタープロジェクトの共同研究員として,評価研究,習得研究を行っている。


研究テーマ 研究・教育上のトピック

研究テーマ

・ 第二言語としてのライティング研究(特にライティング評価)
・ 視点・ヴォイスの習得研究

専門

日本語教育
ライティング研究
習得研究

学位論文

「日本語の視点・ヴォイスに関する習得研究:英語,韓国語,中国語,インドネシア語・マレー語話者の場合」

最近の私の研究テーマは、Good writingとは何かということです。
もちろん、ジャンルによってGood writingの基準は変わってくるでしょうが、私が取り組んでいるのは外国人日本語学習者(留学生)のアカデミック・ライティング(小説とか随筆ではなく、小論文やレポートの類)におけるGood writingです。

私は2007年の3月まで留学生に日本語を教えていたので、留学生のライティングが対象だったのですが、この大学に来て日本人学生にも日本語を教えるようになり、留学生でも日本人学生でも根本的には変わらないと思うようになりました。
留学生と言っても国籍も様々で十把一絡げに論ずることはできませんが、ある面では、小論文は日本人学生よりも上手かもしれません。
これからは日本人学生のライティングも視野に入れ研究を進めていきたいと考えています。
それに関連して取り組んでいるのは、Good writingを規定する評価基準です(注1)。

どのような基準で決めたらいいのかを、評価者講習会等を行いながら研究しています。
学生も自分の書いたものがどのように評価されるのかその基準を知りたいでしょうし、教師が決めた評価点作に対して納得しているのでしょうか。
そのような思いから私が前任校でやっていたのは、学習者と教師のcollaborative writing 評価です。これは教師も学生も大変でしたけれど、この間の学生との充実したコミュニケーションは今も懐かしく思い出されます。

それ以前の研究テーマは、視点・ヴォイスの習得でした。母語(第一言語)によって、何を中心に(誰が主語になるか等)文や文章が組み立てられるのかを研究していました。
これは、後に私の学位論文となりました。学生を捕まえては、母語ではどう言うのかとか、いろいろ聞きまくったものでした。
そして、彼らが生成する日本語は、必ずしも母語での直接の形ではなく微妙に母語の影響を受けた形で出てきたり、母語に関係なく学習者共通の形で出てきたりと、面白い結果が得られました。
よく知られた例では、日本語母語話者では(1)「(私は)足を踏まれた」と言いますが、学習者は、(2)「誰かが私の足を踏んだ」とか(3)「私の足が踏まれた」という文を作ります。
(1)が間接受身で、(2)が能動文、(3)が直接受身です。これらについては、授業でお話ししたいと思います。

私的には、ワイン同好会とか愛好会をやってみたいなあと思っているのですが、今はちょっと事情があってお休みです。早くその日が来ることを祈っています。

(注1)アカデミック・ライティング(主に小論文)の評価基準は以下からダウンロード可能です。

この評価基準A・評価基準Bは以下の資料に掲載されているものの改訂版です。
田中真理・長阪朱美・成田高宏・菅井英明(2009)「第二言語としてのライティング評価ワークショップ―評価基準の検討―」,『日本語教育論集 世界の日本語教育』19号,157-176.国際交流基金.
http://www.jpf.go.jp/j/japanese/survey/globe/19/index.html)

科学研究費補助金研究

【代表】
01. 基盤研究C、平成22-24年度「日本語のgood writing:第2言語と第1言語による比較」

02. 基盤研究C、平成19-21年度「第二言語としての日本語ライティング評価:Good writingのさらなる追求」

03. 基盤研究C、平成16-18年度「第二言語によるライティングについての基礎研究:Good writingとは何か」

04. 基盤研究C(2)、平成13-14年度「韓国語話者のヴォイス習得の要因とヴォイス教育−JFLとJSLの環境におけるfollow-up study−」

05. 基盤研究C(2)、平成8-9年度「視点・ヴォイスに関する習得研究−学習環境とcontextual variabilityを中心に−」

06. 一般研究C、平成5-7年度「ヴォイスに関する中間言語研究−複文における『ねじれ文』の研究から」

【分担】
01. 基盤研究A、平成24-28年度「海外連携による日本語学習者コーパスの構築−研究と構築の有機的な繋がりに基づいて−」迫田久美子(代表)

02. 基盤研究B、平成24-28年度「第二言語ライティング研究の現代的課題と解決のための将来構想―東アジアからの発言―」大井恭子(代表)

03. 基盤研究B、平成22-24年度「学習者の日本語運用に対する日本人評価の類型化・モデル化に関する研究」宇佐美洋(代表)

04. 基盤研究C、平成17-18年度「日本語学習者の書き言葉に関する対照言語学的・文章論的研究」宇佐美洋(代表)

05. 特定領域研究A、平成13年度「短期留学プログラム留学生の日本理解を支援するWeb学習支援システムに関する研究」渡辺成良(代表)

06. 特定領域研究A、平成12年度「短期留学プログラム留学生の日本理解を支援するWeb学習環境の構築に関する調査研究」渡辺成良(代表)

07. 基盤研究A(1)、平成8-10年度「第2言語としての日本語の習得に関する総合研究」カッケンブッシュ寛子(代表)


おすすめの本

好きな作家

好きな作家は須賀敦子で、いつか著者の歩いた道を辿ってみたいと思っています。

01.『トリエステの坂道』須賀 敦子著
新潮社:1998年

02.『ミラノ霧の風景』須賀 敦子著
白水社:1994年

第2言語習得の本

よく読んだ第2言語習得のこの本は、英語がわかりやすくて、勉強した気分にさせてくれます。

01.『How Languages Are Learned (Third Edition)』Patsy M. Lightbown, Nina Spada著
Oxford University Press:2006年