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2011年度「日本語学科フレッシュマンキャンプ」で日本語学科4年ホウさん・木下さんがスピーチ


ホウさん(中央)と木下さん(右端)

ホウさん(中央)と木下さん(右端)

2011年度「日本語学科フレッシュマンキャンプ」で日本語学科4年ホウレンギさんと木下浩政さんが1年生に向けてスピーチをしてくれました。

その内容を掲載します。

日本語学科での生活の魅力を存分に知らせてくれたスピーチです。皆さんも自分の生活を振り返って,日本語学科の魅力・学生生活の充実をもう一度考えてみましょう。

ホウ レンギ(日本語学科4年)

  皆さん、おはようございます。日本語学科4年のホウレンギです。

  4年生とは言え、実は、留学生として日本に来て、まだ1年です。ですから「先輩として新1年生のためにスピーチをして欲しい」と先生から聞いたとき、本当に何を話せばいいか分かりませんでした。一応、この1年の間に、わたしが体験したこと、よかったと思うことについて、話そうと思います。新入生の方々に、なにか役に立てればいいと思います。

  私はもともと日本文化に興味がありましたので、日本語を勉強し始めました。そして、学べば学ぶほど、楽しくなります。日本語の面白さがどんどん見つかったからです。

  日本語を勉強し始めたとき、「日本語を勉強することにしたら、いつか日本へ行ってみたいなぁ」と思いました。自分が専攻として選んだ言葉だから、その言葉が生まれた国を見たかっただけです。しかし、2年後、本当に日本へ留学するチャンスができたとき、私は迷いました。「日本」という国を見ることは、両親にそんなに大きな負担をかけるのに値するかと。何度もやめようと思ったけど、やはり行きたかったです。目で見たいだけではなく、自分の口で日本語を話したい、自分の耳で日本語を聞きたい、自分の心で日本を感じたい、日本のことを深く知りたいと思ったからです。本当の日本は、地図の中にあるだけではなく、身近にあるのです。

  日本に来てからもう1年経ちました。中国からの新しい留学生もきました。なにか自分が堂々とした先輩になった気がします。日本語はまだまだなのに。この1年の間に、本当に大変勉強になりました。

  いろいろな人と出会って、いろいろなことを試してきました。私たちは3年生に編入しましたけど、単位修得のため、1年生、2年生の授業の一部も受けなければなりませんでした。大変でした。最初は先生の言ったことが本当にわかるかさえも自信がありませんでした。週十何回の授業もあるし、夜遅くまで勉強したこともあります。その時、400字や600字の文章を書くことも私たち留学生にとって気が焦ってどうしようもないことでした。そして、1日の全てのクラスでクラスメートが全て違ったこともあります。顔さえも覚えていない人もいます。でも、いろいろな日本人の友達ができたのもそのおかげだと思います。

  外大に入学以来、いままでと全く違った教育方法を感じました。同じ日本語を勉強することとはいえ、単語、文法、ヒヤリングのように一つ一つ分けて教わることはありません。日本語の歴史、構造、分析など、より全面的な知識を教えてくれました。そのうえ、コミュニケーション能力も重視します。一方的に知識を詰め込んでしまうのではなく、応用能力が重視されます。聞き取れるだけでは足りません。話せる、しかも、目の前に大勢の人がいても、落ち着いて話せることが何よりです。ですから、週十何回の授業の中で3分の1は発表、スピーチ、対話のようなものでした。今このようなスピーチをすることはまだまだ緊張感がありますけど、以前の私に比べると、前に大きな一歩を踏み出した気がします。

  そして、外国に留学することは学校で勉強するだけで済むこととは決して言えないです。学校で勉強したことを生活で生かすのが大事だと思います。例えば、私の興味のある日本文化についてなら、授業の中でその概念を学んで、その後自分で体験できれば、より良く理解できると思います。ですから、授業以外にも、他の留学生と一緒にお花見、お正月の初詣などの行事へ行ったことがあります。いろいろ体験してきました。そして、身近なことからも、いろいろ見つかったことがあります。今でもゴミ分類の説明会で聞いたことが頭の中から離れません。ゴミを出すにはいろいろなルールがあるのは知っていますが、あそこまで細かいとは思わなかったのです。自分でやってみたら、ややこしいなと思って、毎回頭を痛めながら、分類して出します。でも、周りの日本人なら、ごく平気で真面目にそれをやっています。ここからも、日本人の真面目さがよく分かりました。私にとって、これもう単なる「日本文化」という言葉ではなく、生活の中で生きている「日本文化」だと思います。

  さらに、人生初めてのアルバイトもしました。日本と違って、中国では在学生が働くことは少ないです。ですから、今までアルバイトをしたことがありませんでした。日本にいたらなるべく日本のことを知って、体験すべきだと思いますから、アルバイトをしてきました。簡単な仕事ですけど、学校以外の日本を知りました。これは全部教科書から学ぼうとしても学べないものです。自ら試さないとわからないものだと思います。自分が学んだ日本語が生活の中で生き生きと見えるのは、とてもいい感じだと思います。

  今学期から、私も4年生になりました。同じ4年生の日本人のクラスメートは、もうすでに就職活動のために忙しいです。私の場合、日本文化に興味がありますから、これから大学院に入って、勉強しつづけたいです。私は中国人ですから、特に中国文化と日本文化の比較に興味があります。今年は、日本語学科の科目だけでなく、中国語学科のプログラムも取ります。日本人から見た中国のことを知りたいからです。同じ問題に対して、中国人と日本人の間で、どんな違いがあるでしょう。中国と日本は相互に多くを学んでいるとは言え、これから行く先はどうなるのでしょう。それらの差が生じる原因は何でしょう。考えてみると、私には今、分からないことばかりです。でも、これらの問題の答えをさがすことこそ、これから勉強する理由だと思います。普通の生活から「あれ、中国と違うんだ」「へえ、日本にはそういう使い方もあるんだ」と思っていることを集めて、ささいなことから考えれば、分らないことばかりの状態も、少しずつ晴れていくでしょう。

  皆さんもこれからピカピカの大学生活を迎えます。高校と違って、全く別の生活だと思います。皆さん、これからの4年間、大学生活を存分に楽しんで、チャレンジしてください。


日本語学科4年 木下 浩政

1.日本語学科の強みについて        
2.オーストラリア留学(日本語教師アシスタントプログラム)について
3.その他(就活、学生生活で大切なこと)

1.日本語学科の強みについて

  1) まず、日本語教育の授業を通じて、正しい日本語が使えるようになるということです。日本語を学習者に教えるためには、指導者(先生)が正しい日本語を使えなければなりません。そうでなければ、日本語学習者は間違った日本語を覚えてしまうかもしれません。指導者が使う日本語は正しい日本語だと思い込んでいる学習者もいると思います。しかし、もし、指導者がめちゃくちゃな日本語を教えてしまい、学習者が仕事場でそのめちゃくちゃな日本語を使ってしまったら…そう考えると指導者の責任はとても大きいですよね。なので、私たち日本人が正しい日本語を使えるようにならなければならないのです。

  2) 口頭発表、プレゼンテーションの授業が多い
人前で話す機会は、学生生活はもちろん、一般就職を目指す人も教員を目指す人にも必ずあります。その時に、聞いている人に自分の意思を伝える能力が必要です。特に就職活動や教育実習ではこの「人前で話す力・自分の意志を伝える能力」はとても重要になってきます。日本語学科の授業では、効果的に自分の意見を述べる方法を授業で学ぶことができます。これは今後の生活において必ず、他の学生に比べアドバンテージになります。

  3) 国語、英語の教員免許が取得可能
今までも、これからも日本の教育に絶対的に必要な教科の免許を両方取得することができます。教職は科目数が多く大変ではありますが、教職を目指す学生同士の仲間、絆ができます。さらに、心理学の授業もあり,自分が親になった時に子どもに対してどのように接していけばいいかなども学ぶことができます。

2.オーストラリアでの日本語教師アシスタントプログラムについて

1) きっかけ
私は、もともと大学に入ったら海外に留学して英語を勉強したいと考えていました(とにかく現地に行けば話せるようになると思っていました)。そして、1年生の時に尾崎先生の授業でこのプログラムについての紹介があり、興味を持ちました。ただ英語の勉強のために海外に行くのではなく、現地の教育現場に入ることができ、学科で学んだことが活かせるという点にとても魅力を感じました。

2) 活動内容
月曜日から木曜日まで学校(幼稚園から高校までの一貫私立校)に通い、日本語の授業に参加していました。難しい説明などは本教員が行い、そのあとの会話練習や生徒が理解しきれていない点をサポートするというのが主な活動内容でした。空き時間は宿題の添削や授業の資料作成をしたり、他の教科の先生と雑談したりと、充実した時間を過ごしました。また、学校のイベントにも参加して、日本の洋服(浴衣、柔道着、制服)を使ったファッションショーなども行いました。

3) 悩み
最初は自分が今まで何年間も英語を勉強してきたというプライドがあり、綺麗な英語を話そうと必死になりました。しかし、日本で学ぶ英語と現地で使われている英語がかなり違い(もちろん役立つこともありますが)、うまくコミュニケーションが取れませんでした。特に、生徒たちから、理解していないと思われるのが怖くて、早口で話されても、理解した振りをしてしまいました。発音や文法などに問題があり、伝わらないと、生徒からWhat?と言われてしまい、勉強不足でごめんねと思うと同時に、かなりショックでした。

4) ホストファミリー
パパ・ママ・息子(18歳のアレック)の3人家族で、アレックと一緒に学校に行っていました。休日の天気の良い日には自家用ボートでジェットスキーや魚釣りをしたり、毎週日曜日は大家族でワインを楽しみながら晩ごはんを食べたりと、日本では考えられないような優雅な生活を送っていました。毎晩一緒にキッチンに集まり、晩ごはんの手伝いをしながら今日あったことを話しながら、自分の英語を直してもらっていました。語学学校に行っていなかった私にとっては家族みんなが先生でもありました。本当の家族にように扱ってくれて、今でも私を第二の息子(My second son)と呼んでくれます。私の地元の銘菓であるうなぎパイが大好物でパパとはうなぎパイをめぐってビジネスを仕掛ける話までしました。夏休みには私の家族がタスマニアに訪問してきて、本当の意味で家族くぐるみの付き合いとなりました。

5) 旅行
タスマニア州内にある世界遺産めぐりや、国立公園を訪れ、自然の壮大さを満喫しました。また、シドニーやメルボルンなどにも自分たちで飛行機のチケットや宿泊先を予約して行きました。自分たちだけで旅行ができるようになった時、少しは英語が使えるようになったのかなと実感しました。

6) 成果
受け身ではなく、自分で積極的に行動を起こすことが習慣になりました。また、分からないことは分かるまで聞くことが当たり前になり、あいまいなまま済ますということがなくなりました。それから、もちろん英語でのコミュニケーションを取ることに自信が持てるようになりました(間違っていても、伝えようと努力する姿勢が身に付きました)。長期の滞在ということで、出発前にはかなりの不安がありましたが、今となっては本当にあっという間の10ヶ月間でした。そして、一人の人間としてとても成長できたと思います。

3. その他(就活、学生生活で大切なこと)

1) 就職活動で大切なこと
まずは、自己分析(過去の自分を振り返ること)です。これはいつでもできることです。就活生だけでなく、今から始めても構わないと思います。正確な自己分析が就活における自分の軸になっていくと思います。それから、コミュニケーション能力です。仕事内容や知識は入社してからでも勉強すれば身に付きますが、コミュニケーション能力・人間性というのは簡単に改善できるものではありません。ほとんどの企業が1番に重要だと考えているポイントでもあるので、ぜひとも質の高いコミュニケーション能力を身につけてください。

2) 学生生活で大切なこと
大学生は時間に余裕があります。1年生は生活リズムを掴むことや、授業数が多く大変かもしれませんが、これから先、余裕が出てきます。その時は、自分から様々なことにチャレンジしてください。勉強、アルバイト、旅行、遊び、恋愛なんでも構いません。充実した学生生活があなたをさらに成長させます。そして、とにかく楽しんでください。私の同い年の仲間は今年の4月から新社会人として働き始めました。ほとんどの友達が「大学生の時は本当にたのしかった」や「学生に戻りたい」と言っています。ある友人からのことば「社会にでたら嫌でも働かなきゃいけないんだから、今のうちにとことん遊ぶべきだよ。」という言葉はとても説得力がありました。

最後に、大学生になると様々なことに興味が出てきます。どんどんチャレンジしてください。必要な資金は自分でアルバイトをして貯めてください。その一つ一つのステップも大切です。勉強もして、遊びも満喫して、大きく成長してください。私も今年が最後の学生生活ということで、かなり気合を入れて楽しもうと思っています。